目でみることばblog

ことば探検プロジェクト

語源

「推敲」の語源

ちょっと面白い語源を知ったので、メモがてらに記しておきます。 「推敲」という言葉があります。文章を良くしようと何度も練り直すことですが、これにはこんな語源があるのだとか。 《科挙(官吏の登用試験)を受けるためにやってきた賈島(かとう)という…

葛藤&第二弾、制作開始!

「葛藤」という言葉が、もつれた状態や、人の感情の煩悶を表すのは、葛(かずら)や藤(ふじ)のツルがもつれ絡み合う様に由来します。そこで今「これぞ葛藤!」という図を探しており、道にあるツルに過剰反応しています。 さっき見つけたのはこれ。おっ!と…

『朝日新聞』のサンヤツに登場

今日の朝日新聞に『目でみることば』の広告が出ました。 この一面の下段、通称「サンヤツ」と呼ばれるスペースですが、その由来をご存知ですか? といっても、実にシンプルで「3段分のスペースを8つに分割しているから」なんですね。主に本の広告が載るの…

「スッキリ!!」にふたたび!

先ほど連絡があり、明日、以前にも一度紹介していただいたNTV「スッキリ!!」(月~金の8:00~10:25)で紹介していただけるそうです。3月13日午前10時頃の「スッキリ!!TIMES」というコーナーになります。是非ご覧くださいませ! これは遠くにぼんや…

どこかにメジロはいませんか?

先日、羽根木公園の梅祭りに行きました。 目的は梅だけでなく、実は「メジロ」にあったのです。『目でみることば』でも書きましたが「目白押し」の由来となっている「メジロがギュッと押並ぶ姿」をなかなか見ることができません。メジロは法律で一般に飼うこ…

薬研坂の由来

赤坂を散策していたおり「薬研坂」という坂を見つけました。 この坂が命名された由来が面白いのです。 《中央がくぼみ両側の高い形が薬を砕く薬研に似ているために名付けられた》 つまり、坂の形状から命名されているのです。ほー。てっきり、付近に薬屋があ…

弥生式土器の命名由来

先日、東京の文京区のあたりを散歩していると、こんな石碑を見つけました。 「弥生式土器発掘ゆかりの地」とあります。むむぅ。気になりますね。その詳細を知るべくあたりを見渡すと、こんな立て札が。 書き起してみます。 《旧向ヶ丘弥生町(昭和40年までの…

日本唯一の「うだつ」の上がった公衆トイレ

「うだつが上がらない」の語源となった「うだつ」は、隣家との間に付ける小さな柱(壁)のこと。これを付けるには相応のお金がかかるので、うだつがない家は家計が苦しいことの暗示につながり「うだつが上がらない」=「生活が苦しい」という意味で用いられ…

辻褄を合わせる〜本に載せなかったことば〜

『目でみることば』で、撮影はしたものの掲載見送りにした案件がいくつかあります。そのひとつが「辻褄を合わせる」。「筋道が通るようにする。理屈を合わせる。」といった意味の言葉ですが「辻褄って何?」と聞かれてもなかなかわからないですよね。これは…

剣が峰

山出カメラマンが機上から「剣が峰」を撮ってくれました。 「剣が峰」とは「余裕のない、ぎりぎりの状態」を意味しますが、もともとは火山の噴火口の周縁。特に、富士山のものを指すことばでした。 「カメラが手元になくてiPhoneで撮った」とのことでしたが…

「蜜月」の語源

語源が想像できないことばのひとつに「蜜月」があります。 こんな風に使いますよね。意味は、辞書にはだいたいこう出ている。 《蜜月……1 結婚して間もないころ。ハネムーン。2 親密な関係にあること。「両派の―時代」》 意味に驚きはないですが、語源とし…

クイズ 何の花でしょう?

今日はクイズです。これは何の花でしょう? ヒントは『目でみることば』の取材のときに撮ったものです。 わかりました? 答えは……「うど」でした! 今回、うどの取材に伺ったのは、東京・立川市にある「山下農園」さん。うどは、東京発祥の東京野菜なんです…

図星を撮った「東京武道館」

人の指摘がズバリその通りであることを「図星」といいますが、これは弓の的の黒い部分を指します。この図星、最初はオモチャ屋で買った的を撮影しようかと思っていたのですが「やはり本物を撮りたい」と探し求め、ついに撮ることができました。『目でみるこ…

「引っ張りだこ」の聖地・日間賀島

人気があってあちこちから引き合いがあることを意味する「引っ張りだこ」。この言葉の由来となったのは、蛸を干している姿にあるといいます。これは是非とも撮りたいと、いろいろ調べると、愛知県にある日間賀島というところが、引っ張りだこの名産地である…

竹富島の互角

取材で竹富島に行った山出カメラマンが、現地の「互角」を撮影してきてくれました。 ドーン!なんかちょっとオリエンタルというか西洋というか、和牛にはないテイストの角ですね。 『目でみることば』でも書きましたが、互角の語源となっている角が生えた牛…

うだつを見に行こう!

『目でみることば』を読んだお友達がこんなメールをくれました。 最近(でもなく昔から?)雑学ブームみたいな感じじゃないですか。 男って雑学好きで、女の子に「うだつが上がらないのうだつってね…」 なんて聞きかじった知識を披露したりしがちですけど、 …

人形劇団プーク

陰から人を操ることを意味する「差し金」とは、もともと「人形を操るために使う鉄の棒」や「歌舞伎で先端に蝶や小鳥などを付けた黒塗りの細い竿」のことでした。 この「差し金」の撮影に、ご協力いただいたのが、人形劇団プークのみなさんでした。 こちらが…

日本最大のピラミッドは山々に囲まれていました

「偉大な業績」を意味する「金字塔」ということば、もともとピラミッドを横から見ると「金」の字に見えることに由来しています。というわけで、『目でみることば』でも金字塔を紹介したいと思ったのですが、さすがにエジプトまで行くのは無理。じゃ、どうす…

コロンブスの卵

「目でみることば」では「コロンブスの卵」ということばを紹介しています。 これは新大陸を発見したコロンブスに対して「船を西に進めれば誰でも発見できた」と揶揄する人間がいたときの説話がその由来になっています。 これに対してコロンブスは「ならこの…

「互角」の語源を、上野動物園で見よう!

「互角」(意・互いの力が拮抗している)ということばがあります。 このことばの語源が「両側に伸びる牛の角の長さが同じであること」と知り、それは是非とも写真に撮って『目でみることば』に掲載したいと思いました。しかし、この角がある牛を探すのに、大…