目でみることばblog

ことば探検プロジェクト

ボラが大量発生

『目でみることば』のパート1で「とどのつまり」ということばを紹介しました。

f:id:okataco:20140212141000p:plain

本から引用すると、由来に関してこんな事情があります。

出世魚の「ボラ」は、オボコ→スバシリ→イ ナ→ボラなどと、成長するにつれてその名を 変え、最後には「トド」となる。それゆえ「と どのつまり」で「結局」「いきつくところ」と いう意味を持つようになった。ボラは、川や 沿岸などで身近なところを泳ぐため昔から馴 染み深い魚であり、あまり珍重されることも なかったため、「最終的には平凡な結果、また は思わしくない結果に終わった場合」など、 あまり良い意味で用いられる言葉ではない》

さて僕は「ボラは馴染み深い魚で珍重されることがなかった」と、こう書いていたわけですが、その実態を見たことがありませんでした。で、気になっていたのですが、先日ネットニュースで「ボラが大量発生」という記事があり、これの後追いとして「デイリーポータルZ」の西村さんが、素晴らしい取材をしてこられた記事があったのでご紹介しておきます。

「大洗町でボラが大量発生している」

記事の中では、ちゃんと「とどのつまり」について言及がありますね。それにしても本当に網を使うだけて掬い取れることに驚きました。