目でみることばblog

ことば探検プロジェクト

日本唯一の「うだつ」の上がった公衆トイレ

「うだつが上がらない」の語源となった「うだつ」は、隣家との間に付ける小さな柱(壁)のこと。これを付けるには相応のお金がかかるので、うだつがない家は家計が苦しいことの暗示につながり「うだつが上がらない」=「生活が苦しい」という意味で用いられるようになりました。このうだつ、今ではほとんど見られなくなりましたが、岐阜県の美濃市は「うだつの上がる町並み」として、このうだつを町のPRに使っています。

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こんなうだつが上がった家屋が、幾棟かあります。中にはこんな変わったものも。

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これはなんと公衆トイレ。おそらく日本で唯一のうだつの上がった公衆トイレでしょう。

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あと、こんな「うだつくん」アイテムも! 僕たちが取材に行ったときは会えなかったのですが、いつかうだつくんに会いたいなーと思っているのでした。

「スッキリ!」と『毎日新聞』ありがとうございました

「スッキリ!!」と『毎日新聞』をご覧くださった方ありがとうございました。

「スッキリ!!」では、テリー伊藤さんが「この本おもしろいですねぇ〜」と

「引っ張りだこ」「互角」「差し金」「灯台下暗し」「金字塔」「埒が明かない」

の6つのことばと写真を紹介してくださいました。この放送を見ていたある方が、金字塔を表すピラミッドの写真を見て「おや?」と思われたそうです。というのは、ピラミッドというのは、だいたい砂漠にありますよね。ところが紹介された写真は、木々に囲まれたところにある。これは、『目でみることば』では「金字塔」の撮影を、日本最大のピラミッドがある岐阜県の「博石館」さんで行なったからです。

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「博石館」のピラミッドはこんな風景。なんか妙にマッチしてますよね。

『毎日新聞』さんには、《ただモノを撮影するだけでなく、構図や演出の妙が光り、センスのいいユーモアがあふれている》と評していただきました。

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ありがとうございました。

明日「スッキリ!!」と「毎日新聞」で紹介

明日2月19日の火曜日、日テレの『スッキリ!』で『目でみることば』を紹介していただけることになりました。お時間あるかた見てくださいませ。テリー伊藤の「スッキリ!TIME」というコーナーのようで、10時頃からだとか。天才テリー伊藤さんが褒めてくれるのでしょうか。ワクワク。あと、同日の『毎日新聞』夕刊の「読者日和」というカラーページでも紹介していただけるとのことなので、こちらも併せてご覧いただけたら嬉しいです。お知らせでした。

目でみることば

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辻褄を合わせる〜本に載せなかったことば〜

『目でみることば』で、撮影はしたものの掲載見送りにした案件がいくつかあります。そのひとつが「辻褄を合わせる」。「筋道が通るようにする。理屈を合わせる。」といった意味の言葉ですが「辻褄って何?」と聞かれてもなかなかわからないですよね。これはいい!と思って調べると、<「辻」は裁縫で縫目が十文字に合う箇所。「褄」は着物の裾の左右が合う箇所」>とあります。というわけで、着物を用意して撮ってはみたのです。

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着物は実家からもってきた男性用。こうやって吊るして、山出カメラマンのスタジオで撮影開始。

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ここが「辻」なんですかね。

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で、これが「褄」と。ふーむ。わかるんですけど、写真1枚でわかるかといえば難しい。そんなわけで、掲載見送りにしたのでした。本に出ているのは40のことばですが、それ以外にもいろいろ調査はしていたのです。そんな話もこれから書いていきますね。

目でみることば

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剣が峰

山出カメラマンが機上から「剣が峰」を撮ってくれました。

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「剣が峰」とは「余裕のない、ぎりぎりの状態」を意味しますが、もともとは火山の噴火口の周縁。特に、富士山のものを指すことばでした。

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「カメラが手元になくてiPhoneで撮った」とのことでしたが、なかなかどうしていい写真。富士山はいいな。

『SPA!』で紹介していただきました。

『目でみることば』を、週刊『SPA!』で紹介していただきました。

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《「試金石」という言葉の意味は皆知っているが、ではそれはどんな石なのか?と聞かれてイメージできる人は少ない。本書では「うだつ(が上がらない)」「差し金」「図星」「互角」など、読むのと見るのとでは異なるイメージを持つ言葉たちを写真とともに紹介。「とどのつまり」の語源が魚の名前だって、知ってました? 意外な知識が満載》

人によって驚くことばが違うのが面白いなーと、よく思います。何気に「図星」人気の高さを最近感じていますが。

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週刊『SPA!』さま、ありがとうございました!

「蜜月」の語源

語源が想像できないことばのひとつに「蜜月」があります。

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こんな風に使いますよね。意味は、辞書にはだいたいこう出ている。

《蜜月…… 結婚して間もないころ。ハネムーン。 親密な関係にあること。「両派の―時代」》

意味に驚きはないですが、語源としてこんな紹介があるのです。

《 honeymoonの訳語 》

つまり「honey=蜜 moon=月」だから蜜月というわけ。

驚きですよね。こういうことば、なんというのでしょうか。直訳語? ほかにもこういうことばあるのかなー。ことば深い。調べていきましょう。